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2023/03/28

コストを抑えてかしこく運用

定額制作(サブスクリプション)を利用するメリット・デメリット

LP(ランディングページ)や広告バナーなどの制作や画像のデザインをアウトソースする場合、最近では定額制作というサービスの選択肢も存在します。

 

この定額制作とはサブスクリプションとも呼ばれる、近年に大きな注目を集めているビジネスモデルの一つですが、利用するメリット・デメリットが不鮮明という方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、定額制作を利用するメリット・デメリットを中心に詳しくご紹介していきますので、ぜひ制作業務のアウトソースを検討される際は参考にしてみてください。

以前から存在しているサブスクリプション

新聞や雑誌の定期購読などの以前から慣れ親しまれているサービスは、サブスクリプションと同一であることはご存知でしょうか。「一定料金を支払うと一定期間サービスを受けられる」という仕組みとなりますが、インターネットの動画や音楽などの世界規模の配信サービスがこの仕組みを採用し、注目を集めるようになりました。

 

サブスクリプションと聞くと、そのようなデジタル領域のサービスをイメージされがちですが、最近では車や家具、洋服などといった非デジタル領域でも展開され始めています。そして、近年ではWebサイト制作の領域でも「定額制作」と銘を打つサブスクリプションの仕組みを採用したサービスが増えています。

 

買い切りモデル(プロダクト販売)との違い

では、従来のような買い切りモデルと、定額制作と同一であるサブスクリプションのモデルは、どのような違いがあるのでしょうか。主な違いとして、以下の4点が挙げられます。

 

1.価格

買い切りモデルの場合、価格の内訳は「原価+利益」ということになります。一方のサブスクリプションは、「ユーザーの需要+使用量」によって価格が決定されることになるわけです。これは最も大きく異なる部分といえるでしょう。

 

2.売上をアップさせる手段

買い切りモデルの場合、商品を販売した時点で利益が発生するため、「販売数増加」が売上アップの主な手段となります。一方のサブスクリプションも、一度会員登録が行われれば利益が発生するわけですが、会員登録を解除されてしまった時点でそれ以降の利益は発生しません。そのため、サブスクリプションにおいては「ユーザーとの信頼関係の構築」が特に重要なポイントといえるでしょう。

もちろん、買い切りモデルにおいても信頼関係の構築は重要ですが、継続されることが鍵となるサブスクリプションのほうが「継続性」が重視される傾向があります。

 

3.製品(サービス)の機能

買い切りモデルの場合、一度購入したユーザーには固定の機能が与えられるのが一般的です。一方のサブスクリプションは、ユーザーのニーズによってアップグレードされるケースも少なくありません。

 

4.差別化のポイント

買い切りモデルでは、コストや品質、機能性といった部分が差別化の要因となります。一方のサブスクリプションは、どの程度のサービスをどれくらいの価格帯で提供するのかという「プライスパッケージ」が主な差別化の要因となります。

 

定額制作を利用するメリット

実際に定額制作を利用するメリット、デメリットはどのような点なのでしょうか。まずは、メリットから詳しく見ていきましょう。

 

手軽に利用を開始できる

大きなメリットの一つとして挙げられるのが、「手軽に利用開始できる」という点です。一般的な制作サービスを利用する場合、数十万〜数百万円の制作コストに加え、制作会社と制作イメージを共有するための打ち合わせを綿密に行う必要もあります。そのため、初期費用や労力は大きくなりがちです。

一方、定額制作であれば、あらかじめ料金が定められているため、費用が膨らんでしまう心配がありません。また、通常は追加料金が発生することはなく、制作物の変更にも応じてもらえるサービスがほとんどです。また、サービスによっては、専属の担当窓口が着任するケースもあるため、より制作イメージを共有しやすいという点も大きなメリットといえるでしょう。

 

安価なサービスが多く導入のハードルが低い

サービスごとに利用料金にバラつきがあるため、一概にはいえませんが、定額制作は買い切りモデルと比較して安価な傾向にあります。そのため、買い切りモデルよりも導入のハードルは低いといえるでしょう。どのようなサービスかを試してみたいという場合でも、比較的手軽に利用できるトライアルなどを用意している定額制作もあるようです。

 

気軽に解約できる

定額制作は、期間に応じた定額サービスであるため、解約すればそれ以降料金が発生することはありません。サービスごとに解約条件は異なるため、事前にしっかりと確認しておく必要がありますが、いつでも気軽に解約できるという点は大きなメリットといえるでしょう。

また、バナー広告などの制作を依頼する場合には、「いくつかのバナーを作った上で最も効果的なものを選びたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。買い切りモデルの場合、制作したバナー広告の数だけ制作費が発生するわけですが、定額制作であれば、複数のバナー広告を制作しても費用は膨らみません。

 

定額制作を利用するデメリット

一方、定額制作にはデメリットも存在し、主には以下の2点が挙げられます。

 

利用しない場合でも料金が発生してしまう

買い切りモデルの場合、依頼した制作物に対してのみ費用が発生するわけですが、定額制作は一切利用していない期間でも費用が発生します。たとえば、自社が提供する商品(サービス)の割引キャンペーンなどにより、数ヶ月間は頻繁に広告バナーや画像のデザインなどを制作していても、割引キャンペーンの終了に伴い、各種制作が必要なくなるケースなども考えられます。そのような長期間利用する予定がなくなった定額制作は、解約するなどの管理を行う必要があるでしょう。

 

利用停止した時点でサービスを利用できなくなる

定額制作を解約した場合、多くのサービスでは解約した時点でサービスが利用できなくなります。そのため、もし再度利用する必要が生じた場合には再契約をし、改めて制作イメージなどを伝える必要があるかもしれません。以前の契約時とは異なる担当者が着任する場合も考えられますので、その場合は最初から説明をし直すなどの手間が生じることも考えられます。このようなデメリットは、定額制作に限ったことではありませんが、解約を検討する際は「本当に利用する予定がないのか」ということを熟考すべきでしょう。

 

まとめ

今回は、定額制作を利用するメリット・デメリットを中心にご紹介しました。いくつかデメリットは存在しますが、事前に把握しておけば、それ以上のメリットを得られるのではないでしょうか。

 

しかし、定額で利用できるからといって、依頼先である制作会社などとのコミュニケーションを怠ったまま制作を依頼してしまうと、自社の希望とは異なる制作物になってしまう可能性もあります。そのため、定額制作を利用する際には、「自社の希望を叶えてくれる制作会社なのか」という点にも着目する必要があります。

 

当社が提供する、月額4万円からの定額制コンテンツ制作支援サービス「Contents Stock(コンテンツストック)」では、専属の担当窓口との制作面談によって方向性をすり合わせながら、LP、チラシ、パンフレット、動画など、あらゆる販促ツールをスムーズに制作いたします。

 

これらの制作をお任せいただければ、たとえ人手不足でも業務を圧迫することなく、適切なWebサイトの運営を実現いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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